#2 ワーホリ出発前に一番悩んだ「今の仕事をどうする?」の話

ワーホリを決めたとき、多くの人から聞かれたのが「仕事はどうしたの?」という質問。

実は私たち、夫婦でありながら全く違う形で仕事との区切りをつけました。

今回の記事では、夫と妻、それぞれの決断の背景と、そこに至るまでのリアルな葛藤について書いてみます。

夫:辞めたくて辞めた ー だからこそできることをしたい

もともと僕は、営業職の正社員として働いていました。
でも正直なところ、海外に行くからというより、この仕事での経験を活かして次のステップに進みたいという思いが元々あり、今の仕事を辞めたいという気持ちの方が先にありました。

春頃には「辞めよう」と決めていて、上司にもその気持ちを伝えたんですが、話がうやむやになってしまい、なんとなく時間が過ぎてしまって…。そんな中、妻が本格的に「今日、上司に言ってきた!」と話してきて、「あ、今動かないと何も変わらない」とハッとしました。

そこで、再び上司にしっかりと退職の意思を伝えると「やっぱり考えは変わらないか。。」と言われ、10月から本格的に手続きを開始。
退職日が決まり、業務の引継ぎや担当していたお客さんへの挨拶もすませ、無事に仕事に一区切りつけることができました。

職場の皆さんや仕事でお世話になった方たちは、僕が退職するのを惜しんでくれつつも、「楽しんでおいで」「いつでも帰って来いよ!」と言葉をかけてくれて嬉しい限り。そうやって声をかけてくれる人たちと一緒に働けていた自分は、すごく恵まれていたな、とあらためて思えた退職までの時間でした。

退職後、出国までの期間で時間ができたので、以前から密かに憧れていた「ド◯ノピザの生地をこねてみたい」という夢を叶えるべく、近くの店舗でバイトを始めました。この歳で高校生や大学生と一緒にアルバイトをするとは思いもしませんでしたが、退職したからこそできることに優越感を感じながら、束の間のアルバイト生活を楽しみました。

アルバイトの辞めどきをどうしようと悩んでいたところ、収益改善のために日本にある172店舗を閉店することが発表されました。僕が働いていた店舗もその172店舗のうちの1店舗に。。これも運の尽きか、僕から「辞めます」と伝える前に、店長から「この日が最終出勤日です」と伝えられ、無事(?)出国前に区切りをつけることができました(笑)

妻:退職するつもりが、まさかの展開に・・・!?

私は総合職の正社員として働いていて、当初のビジョンでは「夏頃に上司に言って、日本が冬になる前に会社を辞めて出国しよう」と考えていました。

でも、社会人6年目にもなれば新しい仕事や責任ある仕事も任され、仕事がすごく楽しいと感じている自分がいたり、部署内での人の入れ替わりが激しかったり・・・と、なかなか言い出せないまま。結局、上司に伝えたのは10月初め。上司には「正直、抜けられて困るのは事実。けど学生の頃からの夢を諦めろとは言えない。退職の時期とかも含め、上(上司のさらに上の立場の人)に少し相談させてほしい」と言われました。

数日後、再度上司との面談が行われた日のこと。早々に上司が開口を切ると、「休職にしないか?」と提案されました。私が勤めている会社の規程上、辞めるしか道はないはず。問題ないのか?と聞くと、「規程上、まったくNGということではない。むしろ”今の時代、社員には海外経験やいろいろな経験・挑戦をして、会社や社会に還元してほしい”と社長含む役員が認めてくれている」と。まさかの展開に驚きしかありませんでした(笑)退職のことしか考えていなかったので、その場では答えられず、1週間ほど時間をもらうことに。

予想外の悩みの種が発生し、正直すごく悩みました。休職で特に気がかりだったのが次の3つ。

・長期間、同じ会社で働き続ける自分が想像できなかった = 次にこの会社を辞めるタイミングをなくしそう

・給料はないのに、社会保険料や住民税は毎月払い続ける必要がある

・昇給昇格が同期よりも遅れてしまう

ただ、上司からは、戻ってきたら私が元々やってみたいと思っていたポジションに挑戦してほしいと言ってもらえて。そして何より、帰国後の仕事の心配をしなくていいというのは、夫婦としての安心材料でもありました。家族や友達のいろいろな意見を踏まえつつ、休職という選択肢を作ってくれるという恵まれた環境をここで投げ出す必要はないのでは?と思い、休職を選びました

職場の皆さんは本当に温かくて、「寂しいけど気をつけて行っておいで」と送り出してくれたり、「会社としての新しい道を開いてくれてありがとう」なんてことも言ってもらえたり。復帰後に恥ずかしくないように、人として成長しないと!と決心しました。

おわりに:夫婦で同じ方向を向いていても、形はそれぞれ

海外に行く、という同じ目的に向かっていた私たちですが、仕事の整理の仕方はまったく違っていました。

▼ 退職・休職までのそれぞれの時系列

夫のように会社を辞めたくて辞める場合もあれば、妻のように辞めざるを得ないと思い込んでいたけど、思いもしない選択肢ができる場合もある。

当たり前だけど、どちらの場合も言葉にしないと何も終わりにできなかったし、何も始まらなかった。だからこそ言葉にすることって勇気がいるし、その分すごく大事なことなんだな~と、実感しています。

次回は、【ビザ申請の話】や【出国前の準備の話】について書く予定です!

Auckland City周辺の並木道 ー 葉っぱが緑色のこの時期も素敵だけど、枯れ葉の時期もきっとそれはそれできれいなんだろうな〜

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